プランニングの難しさ

昨日、コンペを終えた。
今回のコンペは、4月後半に入ってもメンバー互いに忙しく、ほとんど方向性も決まらぬままに突き進んだ感がある。
しかも、これまでにやってきたコンペと比べても、今回のはプランニングの視点がとても重要になっていて、逆にそこが難しかった。


一枚のすごい絵によって全体のコンセプトを説明してしまうとか、模型がめちゃくちゃ作り込まれていて、みればあぁそういうことかとわかってしまうような、ある意味重点的にやるところをとことんまでエネルギーを注ぎ込んでしまって、他のところが多少おろそかになってもまぁいけるだろう、っていう気楽さのあるデザインコンペに比べ、このプランの裏にはこういうデータや裏付けがあって、だからこういうコンセプトの組み立てになっているのですよ、という実に論理的な構成になっていなければ、どれほど凄い絵が入っていようとも勝てない、ということを今回感じていて、どちらもクオリティを求めようとするのはすごく大変だった。
もちろん、要素としてはどれも重要だとは思うが、残された時間とメンバーの得意・不得意分野によっても、できることは限られてくる。
どう考えても、いつぞやのワークショップで学んだ戦略と戦術の考え方が頭をよぎる。




にしても、すごく充実した時間だった。
特に、昨年最も多くの時間を割いたプロジェクトの場所に舞い戻って、考えたかったことをとことんまで考えられたということがすごく嬉しい。
(悔いは挙げればキリがないけれども。)
結果がどうであれ、お世話になった人に見せにいってあげたい。