卒業前のもうひと仕事




昨年秋頃から続いていた教授からの頼まれごとで東京を離れる。
今回は、一人でできる残り時間も限られているので同期を誘って水路の調査と実測を。
現地では、恐らくこれまでに使われてきただろう痕跡を探して歩く。そして、自分らなりの視点で、もう一度その価値を捉え直す作業をした。
住民にとって、現在ではあまり意識していない対象なのかもしれないが、それにしても手を入れて使いこなしていく視点が欠如しているように思える。
水路の存在は、現在も依然として残っているという事実からも、忘れてはならないもの。その価値を再度認識できるツールとして、何ができるか。
今回の調査は研究室メンバーで訪れるのとはまた違った視点で取り組むことができ、非常に刺激のあるものとなった。
自分らのできることは、目に見えない茫漠としたものを一つ一つ丁寧に形にし、視覚化していく作業。関係周囲との調整や、事業の今後の方向性と具体的な動きへの起爆剤として、このステップを本当に大事にしたいと思う。