熱中地獄 〜直島編 (後編)

さて、時刻も昼をまわり、直島散策後編。
家プロジェクトって何って言うの忘れてた。直島町本村地区では、昔からある古い家が無くなったり、空き家になったりという状態が続いており、今回の家プロジェクトによって、家屋を改修、家そのものをアート作品にしてしまおうというもの。




家プロジェクト 碁会所 /須田悦弘
ここは昔、島の人たちが碁をうつ場所だったらしい。





家プロジェクト 角家 /宮島達男
道端に腰掛けたおばちゃんが陽気だった、笑
中にはいると、とても涼しい。古い家屋と、暗闇の中に浮かび上がるデジタル数字とのミスマッチ、そして心が洗われるような場所だった。


うどんやさんでお昼。ぶっかけうまかったー。


鳥居をくぐり、坂をのぼる。


あと少し。





家プロジェクト 護王神社杉本博司
写真が中途半端だ。撮っていいのかよくわからなかったもので、笑





家プロジェクト 南寺/ジェームズ・タレル
設計は安藤忠雄。黒ずくめにみえるくらいの焼杉板に覆われている。裏側の壁も、歴史を物語るようなかたちで残されていた。作品自体は、やばい。これはやばいとしか言いようが無かった。簡単に言えば、入った瞬間はまったく意味がわからなかったのだが、だんだんわかってくる、みたいな感じ。これは建物のための作品であり、作品のための建物って言われている意味がよく分かった。



一息ついて、今度は地中美術館に向かう…



日差しは強いが、風は気持ちいい。のんびりしていて最高。





黄色いかぼちゃ。



心臓破りの坂を一気に駆け上り、息が上がる。そして、足がとてつもなく重く。。。
と、思ったら、すぐ側に絶景。あぁ、ここまでのぼってきたのか。





地中美術館 /安藤忠雄
ようやく到着。早くしないと夕暮れになってしまう。
ここは、三人の作家(クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル)のためにつくられた、作品のための美術館。作品だけでなく、建物全体をとおして作品を感じるという、いわばまるごと美術館。作品に適した空間の構成がなされている。
まず入る前、美術館で、作品3つだけなの?!って思ってしまった。だけど、それをいい意味で裏切ってくれた。
一歩一歩足を進めるごとに、夏の日差しによって現れる影が見え方を変え、しっとりと建物に落とし込まれている。全体的にコンクリートでつくられているため、無機質な感じと、歩いていて自分がどこかに行ってしまったかと思ってしまうような内観だったが、目と、耳と、五感で楽しめる。
作品自体は、どれも本当に面白かった。各作家さんのことは、モネは知っていたけど、ここに来るまで全然知らなかったのだけど、一気にファンになってしまいそうだ。
それにしても、安藤忠雄建築は何か好きになれないって思ってたけど、それを超越してくるところが悔しい。
久しぶりにいいものをみせてもらった、と思った。


さて、帰りは下り坂で一気に駆け抜ける。風が気持ちいいが、汗はひかない。


表情を変えた、海の駅。





ばいばい、直島。また来るよ。


いや、いい旅でした。
てか、まだ始まったばかりです。(あと4日間は四国なのだ。日記と一週間ずれてるけど。)
自分で時間を自由気ままに決められる旅というのも、またみんなでワイワイ行くのと違ってオモシロイものだと感じた。
さぁて、次はいよいよ本題、風景づくり夏の学校じゃ。この日は高松にて宿泊。(というほどのものでもナイが。漫喫だし。)