地域に生きる人

2月、3月と立て続けに早川へ。実は、半年以上ぶりの再訪で、今までで最も間隔が開いてしまった。
記事の取材で行ったのだが、久しぶりの早川は、懐かしいとともにこれまでの印象とちょっと違う雰囲気がした。
記事の関係上、今までに訪れたことのない集落を縦横無尽に駆け回る取材となった。実はこの町には40近い集落があって、関わり始めてもうすぐ5年になるというのに未だに回りきれていない。
というわけで、今回の取材で新しい発見がざっくざっく出てきたわけだ。ここでは書けないが。

昔ながらの宿が建ち並ぶこの集落は、坂が急だが、山が背後に聳える風景は実に壮観だ。



3月ともなると、春の訪れを感じさせる集落も。しかし、陽が落ちるとやっぱり寒い。



終わりの方には、近年まれにみるドカ雪。実はこういうときのほうが在宅率が高いので、取材は捗るのだ。



このときはまだまだ積もり始め。



しかし、道は凍って坂は上れないわ、電線が雪にやられて停電するわ、倒木して通れないわで、最後の取材を断念。


天候に生活が左右されるこういう場所では、己の自然に対する畏敬の念と、それに寄り添いながらも強く逞しく生きていく姿勢が必要となる。
行くたびに自分なりの生き方を考えさせられるが、そこには常に究極の問題が立ちはだかっている。
地域に生きる人々と、外部から新しい風を送り込む人、おそらくそのどちらもが地域にとっては必要なのだと思うが、究極的には、地域に生きることが結局は最も説得性が強いのだと思うこともある。
何か言いたい気持ちを胸に秘めて、今は動くべきなんだろう。