将来についてかんがえる。

ようやく風邪が治り、研究室に泊まることもわけなくなってきて、だんだん体調が戻ってきた。
そうなると、何でもできるような気分になってしまうのだけど、実はまだ体がついていけていない。歳だ。


帰国してきてからずっと忙しくしてしまって、久しぶりに会おうという話はあるのに、全然実現していなかったうちの一人(友人)と昨日ごはんを食べた。
向こうで過ごした時間がこっちとどんなに違っていたとしても、冷静に、そして正確に時は過ぎていく。時間は、みんなにとって平等なのだとおもった。
今まで経験してきたつらく悲しいことが重く圧し掛かってきて、気が滅入ってしまったときは下手にあがこうとしちゃいけないんだって、どっかで教えてもらったような気もするんだけど、時期が時期だけに、結構きつかったりする。
人との距離感を保つのは難しいし大変なんだけど、彼の一直線で素直なやり方っていうのは、なかなか真似できないしすごいとおもう。
のらりくらりと、でもしっかりと生きていきたいね、と言って、またお互いの道に戻った。
人は人と話すことで救われるんだなぁと。忘れかけていた気持ちを思い出した気がした。


風邪をひいて何もできなくなったのをいいことに、ここぞとばかりに本を読んでいたのだけど、結構いろいろな場面にリンクしてくるのがおもしろい。
余白の愛 (中公文庫)
建築やランドスケープの専門書ばっかり読んでると頭が固くなってしまうから、時々は違うジャンルのものも読まなきゃなぁとおもって、小川洋子の本「余白の愛」を手に取ってみた。
なんというか、世界観が、すごくおもしろい。穏やかな雰囲気のなかに、空気のような人の気配を感じる・・・。現実と非現実が混ざり合って、自分がどこにいるのかわからない不思議な感覚、を持った。
結構好き。


ゆっくりしてちゃいけない気もするが、急ぐ必要もきっとないとおもう。
もうすこし、かんがえよう。