蜷川実花展 ―地上の花、天上の色―

以前から結構気になっていた、蜷川実花展@東京オペラシティアートギャラリー。行ってきました。
昨日が最終日なので、残念ながらこれを書いてる時点で終了してます。
オペラシティは、谷口吉生展にはじまり、地味に通っている気がする。


http://www.operacity.jp/ag/exh99/image/index/main_image.jpg
蜷川実花展@東京オペラシティアートギャラリー


今回は最終日ということもあって、大盛況。こんなに混んでいるオペラシティは初めてみた(汗)
こんなに人気あるのかーと思いつつ、客のほとんどが女性という事実に今更気づく…。
回転は早いのか、すぐに中に入ることができた。


感想としては、本当に鮮やかな写真を撮る人だなぁと思う。蜷川ワールド全開で、写真をみればすぐにこの人だとわかるくらいの衝撃。
最初の”花”というテーマで、かなり大きめのパネル化した写真が並ぶさまをみて、その写真そのものよりも、なんとなく全体の色合いというか雰囲気というか、かなりひいた目でみたときの全体をやわらかく覆う感触がすごく心に残っている。
もちろん写真そのものをみても、かなりの接写で境界がぼけていたり、対象になるものが一気にまわりと同調したような、不思議な感覚にとらわれる…という体験もした。
次々とめまぐるしく変化する会場の雰囲気も、写真の表情も、作品の表現方法も、全てがあわさって初めて蜷川実花、という人の世界に一歩近づけたような、そんな気になることができた。


個人的には、初期の頃の作品と、やっぱり日常の中に非日常を見出す”旅”というテーマの作品群が心に残った。
勝手に楽しげなストーリーを想像してみたり、自分もすごく写真を撮りたくなるような、そんなわくわくする展覧会でした。


ちなみに、同会場にて「収蔵品展 ブラック&ホワイト:磯見輝夫・小作青史」という作品展も行われていて、こちらは、先ほどの極彩色が散りばめられた場所から、一転して落ち着いた白と黒の織り成すハーモニーを味わえる場所だった。
いや、行ってみてよかった。フォトグラファの作品展は、今までに見に行ったことがなかったので実に新鮮な体験でした。


夜は陸上部の忘年会で久しぶりのおーる。そして今に至るところであります…。