苦悩そして感動

昨日今日とキャンパスツアーのリハをやってきましたが、やっぱ慣れないもんで辛いっす。こんなんで本番大丈夫なんだろうか。
ていうのも、普段しゃべったこともないような口調で話すうえに、お客さんの周りにも注意を払わなくちゃいけないし、精神的にも疲れるから。普段学内で生活してるときとツアーやってるときって(正確にはまだだけど)、何か見えるものが違うわけですよ。自分だけなら気にもしないようなことに気を遣うがゆえに、そんな気持ちでいると、今目の前にあるものが何なのか、本当はわかってないんじゃないかと思ったりもするわけで。余計に疲れます。それから、言うことを頭んなかで整理できてないのに話し始めちゃったりすると後悔することも多々・・。練習あるのみだ。

本日の空間デザイン、不覚にも感動してしまった。内容は歴史的構造物の保全をめぐって、住民と市が論争を繰り広げるというもの。あ、ちなみにビデオです、この話。授業後半から観たんだけどね・・。
舞台は小樽。昔は港と倉庫を結ぶ運河によって、物流基地として栄えていた。が、街が活気を失いかけていた時期に、市は運河を埋め立て、幹線道路にしようとの方針を打ち出した。だが、やはり住民にとっての思い出である運河、無くなって欲しくはない。そして、運河を守る会が発足する。その後二転三転して、結局半分ほどを埋め立てられてしまう。
何でもないように聞こえるけど、ここまで来る過程がものすごい密度のものだった。住民としては、運河に歴史的価値を見出し、保全へ動く。一方で市は一度決めた方針を曲げることは信用を失いかけないとして、埋め立てを主張した。双方激しくぶつかりあった。この両者、方法としては違うけど、小樽という街をもっともっと活気づけようとして考えた上での行動だったらしいです。決して安易な考えでなく。
何かこう、街を活性化したい、元気づけたいと思ったときに、それを行動するエネルギーに昇華させて積極的に動くってことはとても重要なことなんだなぁと改めて思った。しかもそこに関係しているみんながそれぞれ考えているという状態で。結果がどうあれ、こういうのがほんとのまちづくりだよなぁと一人感動しちゃいました。
無関心とか諦めは良くないよね、やっぱり。と思う。