MUSEUMS BY YOSHIO TANIGUTI 谷口吉生のミュージアム

今日は、谷口吉生ミュージアムという建築展に行ってきました。MoMA(ニューヨーク近代美術館)の増改築をはじめ、国内において谷口さんが手がけた作品の数々が展示されてます。
MoMAは1929年に設立され、来館者や収蔵品の増加に伴い、これまでに3回の改築を行ってきたんですが、今回の増改築にあたって実施されたコンペティションで谷口さんの案が採用されたわけですね。今まで海外における作品はなくて、今回の増改築が初めてと知った時、僕はほんとに驚きました。
これまでMoMAが歩んできた歴史を壊すことなく、展示室や来館者のことを考えた上で施設の問題を解決し、ニューヨークという都市において、この美術館が果たす役割などを理解しなければならないなどの壁を乗り越えてやり遂げたんです。素直にすごいと思った・・。

国内の作品で気になったのは、豊田市美術館広島市環境局中工場中央道路ギャラリーと、今年の万博の政府館計画案(実現されず)でした。僕は建築の勉強をほとんどしてないので感じたことを率直に言わせてもらうと、これらはすべて周りの環境にうまく調和し、圧迫感のない建築だなと思いました。

豊田市美術館は、外光を作品が傷つかないようにうまく屋内に取り込み、何というか開放的な空間だな〜と思いました。そして、工場というのは、もともと圧迫感のあるものですが、広島工場は谷口さんの設計によって、使う素材などが存在を消したように周りと調和し、ゴミ焼却場とは思えないような外観になっていてびっくりでした。万博の計画案は、場所が森の中(?)で、期間が終われば元の森に戻せる、というように設計された建築だそうです。

ゴミ焼却場の設計を引き受けたのは、もっと地元の市民に環境問題に興味を持ってもらいたいからとか、そのための足がかりとなればいいからとか書いてあったような気がします。僕も環境のことを考えたまちづくりをしたいな〜と思ってます。が、具体的にはまだ何も考えついてないです・・。

期間は明日まででギリチョンだったんですけど、行って良かったと思います。模型もあったので、とてもわかりやすかったですね。でも疲れました・・。もう寝よ。

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