a landscape painter

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  • ユベール・ロベール ―時間の庭―
  • ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 『牢獄』展


久しぶりの西洋美術館に訪れる。上野はいつ行っても混んでいるのがなぁ・・・。
18世紀の風景画家、ユベール・ロベールは元々あまり知っている画家ではなくて、プロフィールを見てみると何だか凄いことになっていた。
彼は11年間にわたるイタリア留学時代に描き溜められたスケッチ(サンギーヌによる素描が主)と、その時期に接した古代ローマの廃墟や遺跡、遺構などを題材に、雄大な自然と融合させた独特の世界観を再構成した作品などがあり、特にフランスに戻ってからの作品には惹きつけられる魅力があった。


彼の作品の面白いと思った所は、構図やモティーフに多用されるパタンがあるということで、それらを見比べていくと、時代によって少しずつ違うということが何となくわかる。光や影の表現には朝や夕方といった時間の流れがあって、水や緑が織り成す自然風景に加えられる添景とのコントラストが綺麗。


今課題では、建築と公共空間の間に生まれる関係性を形として提示したいと思って色々挑戦してみているが、いまいち手がかりが掴めなくて、手当たり次第に古代ローマの広場の空間構成や多くの画家に描かれているモティーフ、広場空間の文献などを漁ってみていたので、両方の展示とも非常に参考になった。
その一方で、敷地の背景と成り立ちを読み込んでいく作業も並行して行なっていて、先日のエスキースの時に整理して話してみたところ、少し先が見えたような気もする。
これまでずっとやってみたかったことに手をつけることができて嬉しいんだけど、それを形に起こしていくのは至難の業で、何か苦しい。


もう少し考えてみたら、一度課題内容とコンセプトを整理してみよう。