川に生きる

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。


僕自身はお風呂に入ってる間に2011年が来てしまい、何だかなぁという感じでした。
さて、12月も後半に入った中間発表の次の日、サロンで映画を鑑賞してきたのだけど、テーマが「阿賀に生きる」ということで、川のことを考えるようになった身としては色々考えさせられたりもして、一発目は川の話を、笑

阿賀に生きる [DVD]

阿賀に生きる [DVD]

阿賀はご存知のとおり新潟県阿賀野川流域の農村で、この映画は阿賀をとりまく色々な立場の人たちの暮らしぶりをリアルに切り取ったものだった。
ここは公害による水俣病が問題となった場所だったのだが、はっきり言って白黒つけるのは難しい問題だと思う。
というのも、川は上流から下流まで一続きの流域という考え方で捉えていくと、川を中心とした人々の生活はその場所によって異なるというのは当然で、これまでに周辺で行われていた水田や漁業で暮らす人もいれば、発電所や工場などに生活の糧を得る人も出てきている、そんななかで公害問題が起きた時に、川の恩恵を享受している点では同じなのに、被害者・加害者のような関係ができてしまうことの怖さを感じてしまった。
しかしながら、この映画はドキュメンタリーのような形で撮影してはいるものの、エピソードのなかでかつての川船を復活させようと師匠に弟子入りした人たちの物語があったり、水田を二人で守り続けている人たちに光を当てたり、このなかで新たな動きが出てきたことに関しては驚愕し感動した。


良くも悪くも、これまでに川との関係のなかで暮らしてきた人々は、これからもずっと川と付き合っていかなければならない(むしろ、川がなければ生きていけないということなのか・・・?)ということが目の前に前提としてあったとき、これからどのような行動をとっていけばいいのか、それはそこに住む人たちに委ねられていて、、
ということを考えたとき、自分は一体なにとの関係のなかで一生付き合っていくべきなんだろう、ということをふと思う。


このような機会をつくってくれたNさんには感謝です。
もし興味があれば観てみてください。最初は背景とかよくわかんないかもしれないけど。