地下大空間を思い出す





なぜか昨年末に訪れた首都圏外郭放水路のことを思い出してしまった。
場所は埼玉の春日部だったか、車で小一時間。
壮大なスケールの地下空間が、何の変哲もないグランドの下に横たわっている。降りてみると、思っていたよりも大きくはなかったが、このような土木構造物をすぐにつくれる技術力には感服するばかりだ。
自身の所属する土木分野では、こういった構造物の研究をするところもあるが、景観分野ではそういったものに関する技術や理論についてほとんど扱うことがない。
エンジニアリングには、ひとつの専門であっても非常に多くの細分化された領域があって、すこしでも外れるとまったく分からない、ということが多い。そういう無力感みたいなものを、訪れたときに感じてしまったことを思い出した。


しかし、あの夕焼けは、空気が澄んでいて本当に綺麗だった。