農のある風景

先月末、デザイン団体の知り合いの先輩の知り合いの人(近いような遠いような…)が中心になってやっている農作業をお手伝いする機会があった。
彼らは基本的に農水省の若手有志と学生で構成されていて、「日本再耕」プロジェクトと称して、成田にて活動している。
活動の内容と目的としては、実際に畑を借りて耕し、農作物を最初っから作っていく。自らが扱っているものごとが、どのような生産過程を経ているのかや、農作業を自分の身を通して体験することによってより実感を伴った仕事を実現していくこと、なのだと思う。
これは単純に僕が傍から見ていてそう思っただけのことだけども。




当日は、実際に畑にお邪魔する前に、九十九里浜で地引き網をやっているというのを耳にして、ちょっくら行ってきた。
網の周りにはたくさんの人が集まっていて、順番に網を引いている。結果としてはそんなに芳しくないものだったが、これはどういう位置づけでやっていることなのか、気になった。
農業もそうだが、漁業においても従事する人数がある程度維持されているのかどうか。






今回は、観賞用ではなく、土の肥料用に植えられていたひまわりのすき込みをお手伝いした。
ハサミを持ってジョキジョキと上から下まで延々と切っていくのだが、これがまたきついけれども爽快。
やってるうちにだんだんリズムがノッてきて、単純作業がこんなに楽しいものだとはずっと忘れていた。


ちょっとの時間しかお手伝いできなかったのに、当日収穫した作物をいくらかもらってしまった。
ちなみに、カボチャは煮て食べました。写真の真っ赤なトマトも、これまた美味。


例えば、生活の糧を自ら生み出して暮らしていくということの興味は結構あったりして、いろんな可能性は常に持ち続けていたいな、と思った。