おそばと紅葉とお蔵の話

昨日は実に寒かった。
こっちに来てから一番寒い。何枚着てても、あったかいものにしなきゃまったく意味がない。そのくらい。
でも、今までのあったかさから急に冷え込んだもんだから、紅葉はきっとそろそろだなぁと思ったり、悪いことばかりでもない。


そんななかでお祭りのお手伝い。
見た目はそんなに良くなかったんだけど、地元の雑穀でつくった甘酒。
砂糖も何も入れてないのにすごく甘いし、なによりあったまる。
こんなにおいしくなるもんなんかと一人感心。

こんなのを用意して、売る。
寒いけど、集落のなかを歩き回ってみたり。




ここもこんなに綺麗だけど、上に行けばもっと綺麗な紅葉が待っている。




路地。実はこのずっっと上にも集落がある。




ぞろぞろ。




んーちょっときついかな。ゆっくり歩けばなんとか。


この集落は、実はそんなに歩き回ったことがなくて、面白かった。
雨乞いをしたら直後、本当に雨が降ってきたのはオマケ。
こうして集落めぐりも終わって、おそばを食べ、甘酒を売り切ったら片付け。
まちの人に、飲みにこないかと誘われて、その後お蔵にお邪魔することに。




お蔵ってもっとこもった感じのところかと思いきや、とても雰囲気のあるいいとこだった。
前にもお邪魔したことがあったっけ。
その人は、いつも自分に話をするときは何かしらの問いかけをしてくれる。
そのたびに、自分の考えは何なのか、自分はいったい何者なのか、を考えさせてくれる。
人生は、まだまだ長い。
もっと謙虚に、素直に、伸びやかに生きていきたい。




朝鮮人参とスズメバチを漬け込んだお酒。
これは効く。


宴は16時から延々と続いた。
おいとまするぐらいの時にはもう、頭の片隅が石で叩かれたように痛い。
自分の哲学は持ってるか。大事なのは、人をどれだけ信頼できるかだよ、という声が、今でも響く。
うーん、今日はよく眠れそうだ。