事前入りin早川

cp_tp2005-07-17

今日は、インターンの派遣地事前入り初日だ。待ちに待った日がやっと来た。8時に先輩と合流し、波高島に向かう・・。
波高島に着いたのは11時過ぎ。Kさんはまだ来ていなかったので、そこら辺を少し探索する。澄んだ空気と晴れた青空が僕たちを迎えてくれた。東京と気温はそこまで変わらなかった。
Kさんと合流し、まず早川町に向かうが、最初は赤沢に行くことになった。赤沢は日蓮宗の総本山の身延山と信仰の山である七面山の途中に位置し、昔から参詣客が立ち寄る宿場となっている。また、ここは国によって重要伝統的建造物郡保存地区に指定されていて、歴史の重みを肌で感じられた。ここの地区の人は、おみやげを売って儲けるというより、自分たちで心地よい里にするために様々なことに精を出しているみたいだ。お昼は7月7日に開店したばかりの、この地区の人によって運営されているそば屋さんで食べた。赤沢は、こないだ「田舎に泊まろう」で放送されてから客が増えてきている。これからどう対応していくのかが気になった。
そして、早川の交流センターに到着し、館内の清掃と確認をした。去年台所の使い方が悪かったのか、カビが生えてたり・・(笑)、館内は以前小学校だったらしく意外に広かった。作業が一段落し、Kさんが出たテレビを観た。漠然と言えば、この町からKさんへのありがとう、という話である。Kさんは都会からこの町に来て、10年が経つ。一つの町にここまで魅せられ、そしてまちづくりの手伝いを続けられる精神に感動し、尊敬した。
そして、他のメンバーを迎えに下部温泉に行く。ここは典型的な(?)温泉街。少し早かったので駅前の喫茶店「藤川」に入る。ここは、以前民家だったところを改築し、喫茶店にしたものだ。二階の床をすべて取り外し、圧迫感を消すと共に、雰囲気の良い空間を作り上げていた。現在の東京では、建物をこのように広く使うことはできないだろう。そこが東京は地方と違うと思うし、これからは必要な要素だと思った。そしてちょっと寒くなったところで合流〜♪
帰りに最寄りのスーパーで食料調達を。そう、このインターンは基本自炊なのだ。8月に入ってから必要になるものを一応揃えておく。そして交流センターに戻り、夕食を作る。インターンでは、町の人に野菜を沢山もらえるらしく、少し期待しつつみんなで料理に専念した。その後、研究所の人にも来てもらい、夕食を食べる。Kさんに味でOKをもらい、ほっとした。
夜も更けてくるとだんだん酒が激しくなり始め、終わることのない宴会に発展していく・・。やばいやばい。何を話したか覚えてない。酔いが冷めてくると、一転マジな話になった。
その話を少し。日本の代表者(政府)と地域の人には大きな溝ができている。地域に補助金を与え、大して使われることのない立派なハコモノを作ってしまうのはどうなのか、そういった話はそれだけではない。政府と地域の人の間では意思疎通も何もないのだと思う。やはり人間だから、自分の利益のために走るのも頷けるわけではあるけれども、そこを何とかしないとこれからの時代、東京だけではもたなくなる。補助金をもっと将来を見通した計画によって使用されるのが望ましくはあるのに、それが為されていないことを考えると、とても悲しい。それから、地域において、僕たちがいくらそのやり方は損をしているとか、非効率的だと言ったとしても、地域の人にとっては一番やりやすいのかもしれないし、僕たちの言うことは邪魔なだけであるかもしれない。その意識の違いは少しずつ埋めていくしかないと思う。今は、それがとてももどかしい。これから先、理解しあえることが一番重要なんだ。
話が尽き、研究員さんも家に帰る頃には既に5時・・。明日(今日?)は僕たちが8月に働く奈良田の里に行く。出発は8時。ぎゃぁ〜